片付けの前にやらされたこと
【実家を壊そう】YOKOです。
さて、父の喪が明けた2016年2月のこと。私は本格的に不要品を処分して行くつもりでした。
ですが…!!!
2016~17年は家のことはほとんどできなかったと言うのが正直なところ。年始に体調を崩したと思ったら、3月の兄の帰省時に足腰の状態も最悪になりました。
ただ、それがきっかけとなって家を片付ける前に兄との関係を見直す流れとなったんです。今回はそのことについてまとめます。
兄の帰省で足腰がガタガタに?
福祉施設には年間を通して実家への帰省日があります。
本人は久しぶりに帰ってこれて喜びでいっぱいなのですが、私には超疲れるイベントでした。
その帰省時に膝をひねって激痛が走ったんですよね~。兄が興奮して私の手を振り払ったんでバランス崩したんです。(遠い目)
近所の整骨院に通いなんとか復活。でもその後だましだまし生活していたので腰が傷んだり股関節のほうもなんだかおかしくなったり…
兄が帰省すると必ずやる儀式があります。
自分のものを部屋中にバラ撒くんです。1階リビング、8畳+6畳の二間に兄の洋服、雑誌、フィギュア、DVD等が散らかり放題になります。洋服もわざわざ押入れの自分の洋服ケースからひっぱり出してあちこちに置きます。
残念ながら兄が片付けて帰ってくれることはなく、帰省が終わると「やれやれ」と私が片付けるのが毎回のパターン。
それまでだったら片づけできていたのに、この時はもうやりたくない。そのへんに転がっているDVDを1年ぐらい放置したままだったり、そんな感じで時が過ぎていきました。
布団の中から動けない…
成年後見人を辞める?
そんな体調が思わしくないなか、成年後見人を続けるかどうかも考えることになりました。
兄の成年後見人になっていましたが、母に続いて父の相続をしたため預金が多くなり家庭裁判所から指導が入ったんです。
簡単に言うと預金が多いから信託銀行に預けるか、私が横領しないようにもう一人後見人を付けなさいよということです。
毎年秋に家庭裁判所に報告義務があるんですけどねー。預貯金の残高証明も提出するし、そんなに信用してもらえないの?!
信託銀行に預けるのは絶対イヤでした。すごく一方的だと思いますし。
でもそれを拒否したら、もう一人後見人を付けないといけない。ならいっそのこと、後見人を辞めちゃおうかなと思いました。
成年後見人の仕事は財産管理と身上監護があります。前者は文字通り本人が暮らしやすいように収支の管理や相続の手続きなど、後者は日常生活を安定して過ごせるように契約などを行うことです。
それで家庭裁判所が選んだ弁護士さんに兄の財産管理をやってもらうことになりました。
で、お願いしてみたら。
何コレ、すんげえ、楽(ラク)。
爽やかな風が吹き抜けていく感じ~(笑)
兄の生活費の振込みとか、小さなことですが無くなったらもう楽で楽で。途中で止まっていた手続きがあったんですが、代わりにやってもらっちゃったし。
さらに私も体調を崩したおかげ(?)で兄の帰省はちょっと無理だと施設に言うことができて、少しずつ自分の負担が減ってきました。
私の担当は兄の「身上監護」です。年に2回の施設での面談や弁護士さんとの連絡調整などはやっています。それぐらいが私にとってちょうど良い距離感のようです。
もう帰省の受け入れは無理だと悟りました。おそらく無理を押して受け入れたら、また私は足腰を痛めるようなことや場合によってはそれ以上に酷いことになってしまうと思うんです。
おそらく怪我や病気になることで兄を受け入れないという状態になってしまうことでしょう。
自分を大切にしていないから自分が犠牲になっちゃうんだよね。
私もそろそろ、そのパターンは終了です。
ものごとが進まない時は
人って「こうしたい」と思うことがあると「どうやったら上手くいくだろうか」と考えると思うんですね。そしてなかなか進まないとイライラしてしまう。
そのことに考えが集中してしまって、どうにか状況をコントロールしようとするんですけれど、実はそれってあんまり良いやり方ではありません。
実家の片付けが良い例です。特に親が元気なうちに片付けたいと思うと、どうしても親との軋轢(あつれき)が生じます。
今、振り返ると家の処分の前に兄のことが一段落したことは、私にとっては大きかったなぁと感じています。こちらを先にやることが最善の順番だったのでしょう。
何だか今はそのタイミングじゃないみたいだ、と思ったら他のことをしばらくやっておく。そして条件が整ってきたら、もう一度取り組むと多分スムーズに行きます。
体調崩すし、足腰痛いし、なんだか負けっぱなしだわ!とは思ってましたが、いつか必ずこのリベンジ(家の処分)を果たす!と思いながら他のことしていましたね(笑)
どうか片付けをすぐに終えることができないからと言って御自分を過小評価したり否定しないでください。あなたはよくやっています。
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